苛烈なまでの彼女の叫びを、受け止め切ってあげられない私たち。システムをクラッシュしていく彼女だけれど、システムの中にも真っ向から向き合ってくれる大人もいる。それでもなお、彼女のエネルギーは余りある。小さな箱のなかをぶつかりまくるピンボールみたいだ、そこに出口はない。
苦しくて苦しくて苦しい。やさしい微笑みを見せることもあるから、尚更。自分の内側が制御できないって、一体どんな気持ちだろうか。儘ならない。
欲しいものは特定の誰かからの愛だけなのに。愛はなくても命だけがある、とNina Simoneが歌い続ける。
