#twcn
職業柄色々考えました。
正直、しんどかった。
これベニー役の子役の子めちゃくちゃ大変やよね…
役柄が特殊やから演技も大変やし大きい声出したり身体もめっちゃ動かすから疲れるし声は枯れるし1日に撮影出来る尺がそんなにないと思うんですよ。
学校にもいかなあかんやろし。
まず主演の女優さんご家族さんに拍手。
演技がすごい!
途中病名のように"システム・クラッシャー"と単語が出るのですが初めて聞きました。
Ayaさんは精神科の専門病院でもお仕事をしたことがあるのでちょっと色々思うところがあり…
ただこんな事言いたくないけど、ベニーの行動ははっきり加害です。
映画内でベニーは他者への攻撃性が強く、多くの登場人物が彼女からの暴力や攻撃で怪我をしたり心に傷を負ったり自身や家族やベニー本人を気にかけ精神的に不安定になっています。
劇中の"学校まで一緒に行く係の人"ミファが言ってたけど、9歳でなければ逮捕され裁判を受け場合によっては罰を受けるでしょう。
それが治療なのか罰なのかかなり難しいラインで…小児なのでよけいに。
ただ被害者の怪我の度合いやほとんど改善が見られない"治療"や"児童福祉"ではちょっと厳しい気がします。
途中でかかりつけのドクターの言っていた閉鎖病院への入院が本人にとっても周りの人にとっても最善な気がします。
日本ならドクター判断と行政の指示で入院させられると思う。
あ、あの、そこまで精神科の病院に入院するのが"悪"みたいな描き方しないで…
患者さんによっては必要な措置で本人も周りも守るために最善なときがあるの。
ただベットがないのは…
こればっかりは仕方なくて…待ってもらうしかないの…どこも一緒なのね…
で、もうこの子手に負えない…なんとか入院させられないか?と待ってる間に施設を転々として検査や治療にあたるのですが服薬もままならず…
うーん合うドクターに会えればカウンセリングや診察で変わってくるかもしれへんけど、見る限り本当に周りの方が危険なので、あの状況なら投薬治療しかないかなぁ。
ごめんね…本当なら医療が彼女のような"子ども"の力にならないといけないのに物理的に無理なもんは無理やねん。
感情的になりやすい、そしてそれが相手への物理攻撃に直結して行動を起こしてしまうのかな?
ざっくり統合失調症っぽい感じに見えました。
夜尿症に加え"放火癖"が顔を出すのは時間の問題かも…
幼少期のトラウマもあるけど、ちょっと母親の不安定で無責任なとこをみると遺伝的なのもあると思う。
その辺まだ未開の部分も多いし専門家のドクターによっても判断が分かれるからなぁ。
特に小児は。
ベニーは他者に対する攻撃性がかなり強く、後先考えずその場の感情が爆発して叫んだり怒鳴ったり殴ったりと自分の主張ばかりなんやけど、他者への共感性も皆無じゃないのよ。
お母さんのことあんなに大好きなんやもん。
泣いてる人を慰めたり、相手を喜ばせようとしたりする場面があったからめちゃくちゃ難しい😓
安易に診断できへんし薬が効いてるかも含めて何度も脳波や心電図検査してはったんやろね。
まだ未成熟な子どもなのでこれから精神的にも肉体的にも成長すると変わってくるとは思うのですが、現状はいま住むところもないほど攻撃的やからなぁ…
こういう子のために医療がどんな力になれるのかずっと考えてる。
Ayaさんは今は自身の会社から出向先の病院で仕事してるので以前関わっていた精神科の専門病院には行ってないのですが、現場の方にこういう映画があるよ、と紹介してみます。
ちなみにこれまた私見ですが病院の専門科でドクター、ナース、セラピスト、ワーカー、事務etc...スタッフの柔軟性や患者対応や精度に優れているのは精神科やと思う。
新
日本語字幕:上條 葉月