おださん

大学-At Berkeleyのおださんのネタバレレビュー・内容・結末

大学-At Berkeley(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

字幕、大学の上映会で視聴。
寝不足の時に見たらダメだったね…ところどころ寝てしまったよ…ガチで反省する、ごめんなさい…。もしまた機会があればちゃんと見たいです…。
カリフォルニア大学バークレー校の様子が描かれるドキュメンタリーで、つい日本の大学と比べて見てしまった。よくわかんないおじさんがヨーヨーしてたりおばさんが犬の散歩してたりするのは「??」ってなったけど(笑)、そういうとこも含めてやっぱりちょっと日本と違って面白い! 講義は議論が活発だし、学生も先生喋ってるのに話したそうに手挙げたり自分の意見言いたそうにウズウズしてたり…。話し出したら学生は止まらないくらいバーって喋るし(笑) そういうとこ進んでるよね! ただ「親が移民で〜」とか「奨学金が〜」とか学生の私情絡んだ話が中心で議論としてはもっと論理的な根拠並べたり客観的に意見したりしたほうが良いのではとは思ったけど…😅 泣き出しちゃう女の子に横から黒人の女子学生がティッシュ差し出す場面はジンときたし、学生のバックグラウンド色々あるな〜多様性現れてるな〜って感じられたのが面白くて良かったけど!(笑)
デモシーンが結構衝撃やったなぁ、大学でデモやっちゃうんや、しかも恒例化してる感じ!?って驚きがあった! 学生が大学に訴えかけるのではなく、「学生は大学により教職員と分裂させられようとしている、学生・教員・職員が一体となって声を上げるのだ」と働きかけてたのが印象的でした。でもそのデモで火災報知器鳴らされたことにより試験を中断されてしまって、学生の間にも亀裂が走ってしまうという…そこまで描かれてたのが色んな側面から捉えられてて良いよね!
日本と違うところ比べてしまったけど、でもお金に困ってんのはどこも一緒なんやな〜とは思ったな(笑) 税金の話とか、ちょうど増税されたばかりなので身につまされる…。ただ純粋に学ぶためでなく将来就職で有利になるために大学に行くの、教育の場としての大学の在り方を考えさせられるよね。大学のドキュメンタリー映画として、教育だけでなくお金や経済、貧困、移民、人種差別とかの社会問題や政策として大学への予算を増額する意味で政治的な話も関連してくるのが興味深かった。
個人的に好きなのは色んな講義をちょっとずつ覗けた感じね! 細胞学とか動物学とか自分からは絶対行かんもん…。まぁやっぱり文学とか詩とかの授業が面白かったけど(笑) マーラー?の作品の池の意味や哲学的内容とか、「仕事」や「敵」のような言葉でセックスを隠語的に表している詩とか(笑) 大学の裏側も見せてもらえた感じあって、予算削れるように話し合う会議で触れてた芝刈り人の様子とか、螺旋階段の埃をひたすら落としていく清掃員とか大学の工事する人たちとか、大学を支えている人々を学生だけでなくあらゆる側面から見せていたのも個人的に心に残った!
あとアメリカ史の授業を教えていないことから派生して歴史の大切さを説いていたスピーチとかも好きやったなぁ…。なんとなくこの映画全体に通ずる話やった気もする。学内劇団?のような人が劇の口上的なのを語ってるシーンがあって、古いバビロンの歴史は王の名前と小麦の記録とかしか残ってない話だったり、大学の礎石?に千年後も残すものとして合衆国憲法やシェイクスピアの戯曲などを入れる話だったりをしてたんやけど、それと関連させて「千年後にも普通に暮らして生きて死んでいく自分たちのことを残したい、だからこの劇を上演する」というような旨のことを話しているのが印象的だったぁ! ラストのモノローグシーンで人?の影が交差して歩いていくこの演劇っぽいのが流れるんやけど、まさにこの映画で描かれる大学の切り取られた日常こそが残したかったことなのだと伝えられているようで、まぁこの解釈は個人的なものなんですけども、好きだなぁと感じさせられた場面やった! 過去のことが未来を作っていく、だからこそ過去のことを学ぶ、歴史が大切なわけで、そしてその過去として残されるのは大学の普段の様子をあらゆる側面から描くこの映画…。歴史と劇が映画全体に通ずるようで素敵なのが個人的に好みだった!
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