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パドルトンの666のレビュー・感想・評価

パドルトン(2019年製作の映画)
5.0
愛するシーンだらけの愛しい2人のおじさん、
同じ安楽死テーマの『スーパーノヴァ』と続けて観る、「おじさん2人」比較の諸々の高低差味わえる、
こちらの方が私の胸にはビキビキ響きました。(美しさはスーパーノヴァ)

ネタバレ含む↓






アンディが女性に言い寄られた時の、帽子を被り泣き出す、
人と深い仲になるのが苦手で、もしかしたら女性も苦手なのかもしれない、かと言って男性が好きな感じでもない、恋愛やそれ以外で誰かと近くなる事が感覚的に無い性質のよう、しかしマイケルとの関係はとても満たされている、
そんなマイケルもアンディといる事が自分の場所だと言う、
安楽死についての話だけれど、アンディとマイケルの関係や価値感がたまらなく愛おしい。
(多分私も近い人種だから、こんな素敵な相棒に出会えて羨ましい)

アンディが買ったおもちゃのピンクの金庫(アンディの抵抗)、答えの無い服、カンフー映画、死後の世界から合図する話、
愛するシーンだらけだった。

死ぬ時の淡々とし過ぎるマイケルや、悲しみの感情を持ちながらも普通に手伝うアンディは今から死ぬとは思えない、それが2人の感覚なのだろうか、
最後の最後に怖くなるマイケル、思い出すだけでも辛くなる。「ピル飲まなきゃ良かった」って言った⁈ってなる。
薬を飲んだ後に死にたくなくなったらすぐに救急車を呼ぶように薬剤師に言われた時にアンディがいなかったのも気になってた。。
毛布にくるまったマイケルとアンディが話すシーンが頭から離れない。
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