ゾンビもスーパーヒーローも、魔法使いもモンスターも、さらにはセクシー美女すら出てこない映画が観たくて……余命もの。
死はタブー視されているというけど、余命ものはなくなりませんね。好きなジャンルではないというか、そもそも観ないけど、昨年ガンで知人が相次いで亡くなり……それがガンが発見されてから本当に早くて、ビックリした。
この作品は、冴えないおっさん二人が主演というのが良いですね。最初はセックスレスのゲイカップルかと思ったら、そうでもなくて、自分にはちょっと想像もつかないような関係性ですが。ラブストーリーでも、家族愛でもなく、妙な友情。
地味でオフビートで、淡々と二人の日常のルーティンやら旅行を撮ってるところが、感動の押しつけではなくて好感が持てました。どこかアメリカン・ニューシネマを思い出させるような、懐かしい仕上がり。