JunIwaoka

パドルトンのJunIwaokaのネタバレレビュー・内容・結末

パドルトン(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人の一生なんて僕らが思っているよりもずっと呆気ないものかもしれない。当たり前のように毎日顔を合わせていた人が、ある日突然会えなくなってしまうのことがあるんだと実感したのは12月。お別れを言ないままだったから、遣り切れない気持ちを払拭することが難しくて、だからもしかしてこうやって最期を共に過ごすことが出来たことは幸せなことだったのかもしれないと思った。
まだ若いのにという言葉に意味はなく、当たり前のように生きいることと、もしかしたらいなくなってしまうことを同列に考えることが大切なことかも。いつもの会話、下らないジョーク、なんでもない毎日の、そのありきたりさが愛おしい。
タイトルの意味を考えながら観ていたら、越してきた少年との会話に思わず泣いた。悲しい気持ちを払拭することではなく、共に過ごした時間を忘れないこと。


2019年見逃した映画で、SNSの年間ベストで知った作品。あとから調べてみたら、もしかしたら違った今があったかもしれないと優しい夢を見せてくれた「Blue Jay」の監督と俳優のコンビで、これまた素晴らしいお話でした。
JunIwaoka

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