hymasumin

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのhymasuminのレビュー・感想・評価

4.0
今、ロシアのウクライナ侵攻が続いているから、観た。
ロシアの黒歴史がよくわかる映画。

エンディングに書かれてあった「ホロドモール」、これを調べて次々鑑賞中にわからなかったいくつかの???が繋がった。

オーウェルが最後に朗読したのは動物農場の一節。指導者の豚が独裁者と化して、恐怖政治に変貌する寓話的物語。でも今のロシアを風刺したと言ってもいいくらいのリアリティ。
「4本足は良い。2本足はさらに良い」動物農場の独裁者の豚が人間に近づいていく皮肉。
読んでみようかな..

子供たちが歌っていた詩は飢饉の悲惨さを伝えていた。・・・食べるものも寝るところもない。隣人は正気を失った・・・
子供たちが飢えて食べていた肉が壮絶。

ウクライナの土地は、その時代から、恐怖政治、飢え、収奪、迫害などで苦しみ続けている。それは過去はソビエト、今はロシア、いずれにしてもこの大国は怖すぎる。

今だからこそ、リアルに感じる、胸が苦しくなる映画でした。
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