たしかウクライナの戦争が始まったくらいに町山さんがおすすめしてた作品。
第二次対戦前にスターリンソ連がウクライナに対して何をしていたか?
またそれがどのように対外的に隠され、
それに外国の報道機関がどう関わっていたか?
本当に恐ろしく、いまに通じる内容でした。
序盤から中盤にかけての主人公ジェームズくんにはひたすらイラついた。
本来は超エリートで頭がいいはずなのに、
とにかく準備不足で突発的で無策にしか見えない。
ウクライナに入ってからが本当にひどい。
何が待ってるかわからなかったにしても、
防寒対策も食料に対する危機感もないし、
すごい出来事を前にカメラ握って呆然としてるかと思えば、
大衆に紛れるとか聴き取りをする場所を選ぶとか、
いや本当に一から十まで殺されても仕方ないことしかしない。
本当に見るのやめようかと思ったね。
まぁ後半の展開を見てみると、
ジェームズが見たことを広めたことが今作のポイントじゃなく、
それがどう歪められジェームズ自身がどう苦しむかがポイントだったので、
だったら許せるかなぁとは思いました。
つまり敏腕ではなく、抜けてるからこそうまくいかなかったという解釈なのかもしれない。
にしてもさすがにあれは生きて帰ってこれないだろ。
凍死か射殺か餓死してたはずだ。
ただ後半、そのジェームズの証言が
国家間の関係性の中で無視される展開や
記者3人の関係性はなかなかに痺れるし、
本当に国家というものの恐ろしくと
報道というものの頼りなさを痛感します。
なかなかの見応えでしたよ。