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赤い闇 スターリンの冷たい大地でのtakaのレビュー・感想・評価

4.0
「人間の境界」を見るにあたってアグニェシュカ作品を初鑑賞
初期からのフィルモグラフィーの流れで必然的にこの様な作品依頼が多く集まるという
自身もポーランドで共産主義体制を経験した女性監督
メッセージを伝えるからには斬新かつ分かりやすくという姿勢が今作でよく伝わってきた

スターリン政権下で行われたウクライナへの仕打ち(ホロドモール)
死と隣り合わせの中でもジャーナリストとしての使命を貫く英国人記者ジョーンズの姿は「マリウポリの20日間」のAP通信記者と通じるものがあった

静的シーンが多い中、奇抜なカメラワークでスタイリッシュさを演出
伝記だがドラマとしても見応えあり
当然全編シリアスモードだけどチャリの速漕ぎはコミカルで笑ったw
エロい酒場シーンの曲も良し

今作の語り手は「動物農場」の著者ジョージ・オーウェル(ちゃんと似てた!)
独裁者と恐怖政治を皮肉った寓話だそうで機会があれば読みたいし1984も気になる
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