クミンシード

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのクミンシードのレビュー・感想・評価

3.5
イギリス、ウクライナ、ポーランド共同作品。ロシア・ウクライナ戦争を受けて見たいリストにしていたのがアマプラ見放題になってたので。

700万人以上のウクライナ人が、飢饉やロシア支配で命を落としたホロドモール。
スターリンがそんなあり得ないことしたにもかかわらず、いまプーチンはウクライナと戦争してるとか、信じられない。歴史は過ちを繰り返さないために学ぶものじゃなかろうか。

映画としては、語り手として登場する人が誰なのか?何なのか?最後までわからなかった。この話と深く関連する作品書いた人だそうです。事前にそこまで調べておくのは難しかったなー。


以下、ややネタバレあり







雪が積もる時期に隙間だらけの家で、食べるものがない辛さ。想像して見てたら、気づくとずっと表情が歪んでた。
母親が行き倒れ、荷車で死体回収されていく。側で泣く赤ん坊も生きられないからか、まだ生きてるのに死体の山に乗せられる。
木の皮で飢えをしのぎ、死んだ肉親の肉をそいで食べる子どもたち。
より詳しい情報を得ようとすると逮捕される。

真実を伝えようとした主人公は30歳で秘密警察に暗殺され、事実を曲げて伝えたNYタイムズ記者はピューリッツァ賞を受賞して76歳まで生きた。
皮肉な結果。重い。