mimitakoyaki

1000の言葉よりも -報道写真家ジブ・コーレンのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

1.0
率直に言うと、とても残念でした。
ジブ・コーレンは、どんな危険な場所であってもすぐさま赴き、戦地での惨状をカメラに収め、その写真は世界的にも高く評価されている報道写真家で、彼の仕事への情熱やプライドは誰が見てもかっこいいし、この映画の作りも、音楽や映像ともにセンス良くできているのですが、フォトジャーナリストとして一番大切なものを感じられなかったので、感動も共感もできませんでした。
それは、ジブには、イスラエルがパレスチナを占領しているという意識が全く見られず、彼の写真に写るパレスチナ人は、占領に抵抗する人達ではなく、テロリストであり、過激な武装勢力として写されているからです。
イスラエルによって爆撃されたパレスチナの難民キャンプや、無差別攻撃に怯えながらも必死で生きてる人達の写真はほとんど見ることはありませんでした。

広河隆一の「パレスチナ 1948 NAKBA」では、イスラエル人の中にも国家の侵略に対して反対する人達がいました。

このカメラマンがイスラエル人だから…と思いたくはありませんが、とても残念でした。
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