こーじ

ゴーストタウン・アンソロジーのこーじのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだこれは?ホラー?
よくわからないけど、おもしろかった。
都市のケベックから離れた小さな村がゴーストタウンになっていく様子を描いている。
完全体としてそこにいる死人、特に何もしてこない。
渦巻く不安と恐怖
16mm

個人的に思ったこと
死人はホラー映画の幽霊みたく透けているわけでもなく、ただそこに立ってこちらを見ている。
死の世界に誘おうとしてるのか、生きてる僕らのことを見守ってくれてるのか、その土地に束縛しようとしているのか分からない。こちら側から見るときにどう見えるか。
都市への恐怖と、自分が生まれ育ったところを離れる恐怖。
村の外から来た女性は、急に宙に浮き始め、なにかの象徴のようになる。
村がコミュニティ外からの侵入者として吊し上げたのか、うちにも外から人が来たよと周りの自分たちと同じような過疎村に自慢したいのか、そして村人たちはそれを見て安心したいのか、わからない。どちらも何か分からない不安が渦巻いてる。
起こった不思議な出来事も、とくに説明がないので、よくわからない。
とにかく、ローカルの排他的思考と都市への恐怖、村の呪縛がよく描かれているようなきがした。
あの小さい謎の子供はなんだったんだ??

村の精霊…?謎

まぁすごく楽しめた

余談ですが
なんかのパーティーのシーン(ニューイヤー?)でアイリッシュトラッドな曲がかかってたのが気になって少し調べてみました。
ゴーストタウンアンソロジーはカナダのフランス語圏ケベックから少し離れた小さな村の話だけど、ケベックはケルトの文化もあるみたいですね。
アイルランドが大飢餓に陥ったときに、多くの人は新大陸アメリカを目指したはずですけど、一旦カナダに着陸して落ち着いてからアメリカを目指そうという人もいたそうです。
そのときに文化や楽器、音楽を持ち込んだかもしれません
というより、フランス移民が多かったケベック、もともとケルトの文化があったかもしれませんな。
宗教的な同胞意識からアイルランド移民はすんなり馴染めていたのかも知れません、アメリカの山の方について奴隷のように扱われてた移民よりはマシかも?
ギネスにて酔っ払ってる故、浅い調べで申し訳ないけど…
こーじ

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