ピロシキNo10

ペトルーニャに祝福をのピロシキNo10のレビュー・感想・評価

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)
3.0
主人公を取り巻く、様々な問題をコレでもか、の勢いで観せられる。

随分とカオスな出会いにハナシがまとまって行き、
当たり前のバッドエンドィングを捨てて、良くなった感じかも。

まぁ、いろいろと解決するんだが、
このまとめ方は、なんだかオカシイ。 

主人公は学生時代、歴史専攻で、専門は中国革命、その一言で、吹く。
これが明かされるのは、既に後半以降。

シビアであるし、困難に負けない主人公に共感する方も多いかと思うが、信条妄想系の味付けされた、単純に嫌なヤツが主人公の映画。そうは見えない所、進み具合が面白い。

製作側が共感を全く打ち出していないと考えると、そのシニカルさには笑える。
ナイスエンディングは、共感由来じゃない。

何故だか、宇宙人王さんを思い出した。