pyonta53

イエスタデイのpyonta53のネタバレレビュー・内容・結末

イエスタデイ(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

とてもとても良かった!!
まずビートルズの曲が最高。彼らは私の生まれる前に解散しているアーティスト。彼らの偉大さに少し触れられて嬉しかった。

設定としてはパラレルワールドってことかな。記憶からなくなったのではなくて、存在自体がない。記憶だとしたら、どこかで思い出されて主人公が破滅するのではと思いながら観てたのだけど、そういう事じゃなかった。ビートルズだけじゃなく、コカ・コーラとかも存在がなくなっている。ってことは、店頭の在庫とかの存在も消えてるんだもんね。だから、ファンが持っていたはずのビートルズのCDとかもなくなってるんだ。
そう思ったときに、スキマスイッチ大ファンである私は彼らのいない世界を想像したけど、とてもじゃないけど考えたくなかった。途中出てきた、「ビートルズの記憶を持っている2人」は、盗作と責めるのではなく「私達には歌えないから」「お礼を言いに来た」「ビートルズのない世界なんて味気ない」と言った。そう思う。好きな音楽は、私達に幸せも楽しさも癒やしも夢や希望も慰めも全部くれる。寄り添って一緒に生きてくれる。
この作品は、盗作とか、偽の成功とか、夢は叶うかどうかとか、じゃないんだ。ビートルズのいない世界にビートルズの名曲を復活させる事を肯定してる。

あ、ビートルズがいなかったらたぶんスキマも今少し違う。ヘタするとたくやは音楽やってないかも。そういったアーティストも多いはず。
面白かった。
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