ザシアン

イエスタデイのザシアンのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
2.5
この主人公は実は物語冒頭から夢を諦め、現実的な将来を選ぼうとしていた。
別の未来を選ぼうとする彼に夢を諦めるなと急かしたのは彼女だった。

では、エンディングの彼とオープニングの彼は何が違うのか??

それは自分を見つめ直す事と、自分を知ること、本当の自分を受け入れる準備が足りなかったのだ。

主人公は何者なのか?
他人(ビートルズ)の栄光を自分のモノにかすめ取ろうとした偽者か?
そもそも何の為の夢だったのか?
もともと諦めるつもりの夢ではなかったのか??
自分にとって本当に必要なものとは?

本当の事はやはりビートルズ(彼)が教えてくれた。
間違った人生の選択をしないための、
意味のある人生を送る為のヒントをくれたのだ。

何かを諦めて手に入れた人生と、自ら選び掴んだ人生ではその後の送る恒久とも思える日々も、最期に得られるであろう人生の喜びも全く違うものとなるのであろう。

世界中の人にとってビートルズのいない世界はコカ・コーラのない世界以上に味気ないもの。

主人公にとっては彼女のいない世界なんて、ただそれだけで何の意味もなさないのかもしれない。
ザシアン

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