やきうどん

パパとムスメの7日間のやきうどんのネタバレレビュー・内容・結末

パパとムスメの7日間(2018年製作の映画)
1.4

このレビューはネタバレを含みます

ことごとく無意味な改変をしまくったせいで、ガッキー版の良さを完全に消し去ってしまってる。改変というか、入れ替わるのと父親が化粧品メーカー勤務で娘が女子高生以外は完全な別物。タイトル詐欺。7日間にも作中では全く触れられていない。

そもそも父親と女子高生の娘の身体が入れ替わるとか、娘側からすれば死んだ方がマシな位に嫌な出来事で、視聴者も娘が父親に裸を見られるとか、排泄の度に父親の息子を娘が見なくてはいけないとか性的な部分だけでも嫌悪感しか抱かない。
けどガッキー版がそんな空気を全く醸し出さなかったのは、堅物で朴訥で大企業に勤めるエリートで一応夫婦円満な見た目イケオジの舘ひろしが父親役だったから、多分女性視聴者が自分に置き換えても死にたい程の不快感は感じなかったはず。
根本的に、妻に先立たれた設定にしたのが本当にまず過ぎた。ベタなエロ漫画やしょうもないC級映画によくある亡き妻の面影を娘に感じて欲情してしまうってきもい作品群。あれのせいで妙な勘ぐりをしてしまうし、この映画の父親役が見た目がいまいちで性格も軽薄なダメ親父なせいで気持ち悪過ぎる。「レズってただけ」とかのチャラい台詞も何故言わせたのか。
入れ替わりまでの導入に30分近く使ってるし、娘の命の危険の為の人工呼吸ですらも前述の父親のキャラクターのせいで虫唾が走った。一応、中盤で「妻以外の女性は抱かない」とか誠実アピールしてたけど、そのキャラ設定なら序盤にもっと印象付けしとけよ。それでもラストの二回目の人工呼吸はやっぱり嫌悪感あった。父親と年頃の娘のキスシーンをわざわざ入れるのは現代社会ではもはや制作陣の性癖。

冒頭から娘のおっぱいが無駄にデカ過ぎて、もともとドラマ版のリメイクで前情報パンパンな状態なのにおっぱいまでパンパンとか情報過多でショートしかけた。やっぱり入れ替わる設定なのだから出来るだけ性的に感じる設定は排除すべきだった。そういう意味でもガッキーの壁は完璧だった。

ガッキー版が名作だったから、ここまで酷い作品にリメイクされるとは夢にも思わなかった。父親の古い経験と娘の新しい発想をお互いに尊重出来る様になって、家族関係も修復されたってのが良かったのに。これをベトナム人じゃなくて日本人が監督したと知った時は愕然とした。ベトナムが劣ってるという訳ではなく、お国柄で感動する物や笑いのセンス等の好みが違うのは仕方ないと思ってるから。インド映画で踊り始めたら覚めたりするのと同じ。この無能監督はガッキー版見たのかな?見てなかったらまだ仕方ないけど、見た上でこの程度の作品しか作れなかったのならミミズや石ころと入れ替わった方がいいと思う。

入れ替わった後に元通りになる方法を模索したりもせずに、けど会社や学校でのもともとの立場をやたら気にしてるし、入れ替わってすぐに免許無いはずの元娘が運転してるし、元父親は娘の身体でヤニ吸うわ酒飲むわ、挙げ句ラストのあのベイプ使ったダンスほんときしょかったし、タイトルに騙されてしまった自分に罰を与えたい。
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