ナツミオ

風をつかまえた少年のナツミオのレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
3.9
WOWOW録画鑑賞
【特集・知られざる真実の物語】
干ばつと飢餓に苦しむアフリカの国で、14才の少年が起こした奇跡とは?

「それでも夜は明ける」(2013年)の名優キウェテル・イジョフォーが、念願の長編監督デビューを果たした感動実話の映画化。

原題 『The Boy Who Harnessed the Wind』
2019年英作品
監督・脚本 キウェテル・イジョフォー
原作 『風をつかまえた少年』
著作 ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー
出演 マクスウェル・シンバ キウェテル・イジョフォー アイサ・マイガ リリー・バンダ レモハン・ツィパ

(WOWOW番組内容より)
2001年、アフリカの国マラウイを大干ばつが襲う。カムクワンバの一家は農業で生計を立てていたものの、畑がすっかり干上がって作物の収穫ができず、中学校に通っていた14才の利発な少年ウィリアムは、学費が払えず、校長先生から授業へ出ることを禁じられてしまう。それでもなお、学校の図書館を密かに利用する許可を得た彼は、そこで見つけた1冊の本を頼りに、風力発電で干上がった畑に水を引く計画を立案実行していく・・・

アフリカ南東部に位置する農業国マラウイ。
干ばつや洪水で作物が育たず大飢饉となり村や家族が飢えに苦しむ姿を見て、カムクワンバ家な長男ウィリアムは図書館で見つけた本を頼りに独学で風力発電機を廃材で作り上げようとするが・・・

学費が払えず、学校を退学になりながらも、図書館に潜り込み勉強する彼の姿に、勉学や教育の意義を考えさせられる。
干ばつで干上がった畑を開墾する父親トライウェル(イジョフォー)へ風力発電機を説明するウィリアムだが理解を得られず試作品を壊されてしまうシーンは胸が詰まる。
彼がいかにして、周囲の反対を理解してもらい、協力を得て作り上げていくか?
見終わった後、爽やかな風が風車を回す様に、心を駆け抜ける作品。

ウィリアム本人は、後に
2013年にはタイムの「世界を変える30人」に選ばれた。
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