たた

風をつかまえた少年のたたのレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
4.0
台風につかまったおっさんだったので、ここのところ。
予定より2~3日遅れで見て参りました。

良かった!
信じること、(盲信ではなく)信じ続けること、信念を持って取り組むこと、そして何かを成し遂げることの素晴らしさ。
風車にのぼって風を受ける少年の、誇らしげな姿!

日本には「金を湯水のように使う」っていう慣用句がありますねー、水が豊富だから。
水と義務教育は自動的に手に入るもんだと思ってる人も多いですよね。
でもそれが当たり前じゃない世界が、当たり前に存在しているということ。
僕らは恵まれてるんだな、と改めて実感するわけですが、
恵まれてても、恵まれてなくても、人間にとって根っこの部分で大事なことは、同じだと思うのです。

誰かが誰かの力になること、大切な家族や故郷のために役に立ちたいという思い。助け合って生きていくこと。

「先祖は雨乞い頼りではあったけど、力を合わせてきたから、生き延びた。私たちはいつ力を合わせるの?」

………

カンバは…必要不可欠なキャラではないと感じましたけど。
これは僕の想像ですが、ウィリアムにとってむっちゃんこ心の支えだったんじゃないかなあって。
風車計画に直接絡むわけじゃないし、登場しなくてもストーリーは進むんだけど、大切な家族として、どうしても描いておきたかったんじゃないかなあって、
そんなことを想像しました。
たた

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