[] 40点
ペレ・ポルタベラ長編二作目。ジェス・フランコ『吸血のデアボリカ』のメイキングというか、同じ素材を使用した別のフィクション映画というか、フィルムエッセイというか、なんというか。基本的には『ドラキュラ』の物語に忠実だが、ドラキュラの城では必ずスタッフが簡易わたあめ製造機みたいなので疑似蜘蛛の巣を作ってるシーンが挿入されるたり、突然電車の映像や演技指導してるジェス・フランコの後ろ姿が挿入されたり、ハレーションを起こすほど白黒を飛ばしてみたり、ポルタベラっぽい実験精神を感じる。ただ、映画が面白いというより企画が面白いだけなのではと(私としてはパッケージも面白くないんだが)。終盤では物語から逸脱した撮影風景が増えていくんだが、特筆すべきことはなんら起こらず終了。ソリダッド・ミランダだけは無限に可愛い。
