オカルト博士

男はつらいよ 寅次郎恋やつれのオカルト博士のレビュー・感想・評価

4.7
「どんなにその人の事を思っても 相手に伝わらなきゃ 愛情って言えるかしら?」

ゲ-ムでも恋愛でも必勝パタ-ンってのがありますが、今作品では 寅さんが吉永小百合をゲットする事は必勝パタ-ンではなかったのか?
寅さんにその気がなかったから駄目だったけど「さくら、俺は あの人が幸せだったらそれでいいんだ。」
歌子(吉永小百合)が東京に出て来て就職を探してる事について、寅さんがさくらに言う「あの人は何もしないで花を摘んだり、歌を唄ってたら それでいいんだよ。」 と さくらは「お兄ちゃんにとって幸せなだけで、歌子さんは幸せにならないじゃないの!」
ここでも相手の事を思ってるだけの寅さんです。 ラスト辺で庭の縁側で寅さんと歌子が二人で花火を見てるシ-ン~寅さんが 花火を見てる歌子の背後で「浴衣、綺麗だね。」と言うと歌子が振り返り「えっ?」「何?なんて言ったの?」 となりますが~寅さんは何も答えません。 ここは男なら答えるべきでしょう。歌子はわかっていたに違いない。もう1度言わせる為に聞き返したと僕は解釈したい。ここで気持ちを伝えれば…ラストも歌子は島に就職するんですが、そこでも寅さんに対して、寅さんに会いたいだとか、島に会いに来て欲しい!やら もう男にとっては必勝パタ-ンだと思いましたが~。 そうゆう感じで見てたので寅さんシリーズでも印象深い作品。