ちろる

放課後ソーダ日和-特別版-のちろるのレビュー・感想・評価

放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)
3.9
1000円以内でこんなに幸せが手に入ることをとうに忘れてしまった。
放課後と夕飯までの誰にも縛られない自由な時間。
気兼ねない友達との愛しい時間。
ふわふわとした夏休みの倦怠感。
そういえばとっくのとうに忘れてしまった。
あのキラキラとした時間を思い出させてくれた。
ミユリちゃんが はじまりに語ったあの頃の大切な時間を大切にしたいという想い。
すぎてからしか分からないのよ。
しかしながらこのキラキラした今時の少女たちを描いた物語は現代のファンタジー。
実際はこんなに相手のことを思いやれる天使みたいな女子高生なんて少ないとは思う。
たとえスマホが無くても、SNSから離れても、こんなふうに女ノ子たちが学生らしく無邪気に目の前のものに真剣になったり笑ったり泣いたりしてみんなが繋がれる世の中になればいい。
足並み揃えて、みんな同じ立場でいて、責任を背負わされたり蹴落とされることもなく笑ってられる時間は残りわずかだなんてあの頃は分かんなかった。
あーあの頃ってほんと宝石。
さわやかだけど、メッセージはちゃんとあって最後はほろっとするし、役者の女の子たちがとても可愛らしくてこの作品の全てが一気に好きになれました。
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