《ボニーとクライドを捕らえた伝説の刑事たち》
前回レビュー作”ドリーム〟のケヴィン・コスナーに惹かれ、前々から気になっていたこの作品を。
Netflixオリジナル作品。
ボニーとクライドは1930年代に実在した伝説的な強盗カップルで、当時世界恐慌で苦しむアメリカの社会不安もあって、2人のスタイルが世間では共感され、カリスマ的人気があったという。
名作”俺たちに明日はない〟は、2人を描いた作品として有名。
本作は、その2人を追う老刑事からの視点で描かれている。
哀愁漂うケヴィン・コスナー。”アンタッチャブル〟で彼の演じたネスがそのまま年輪を重ね渋くなったイメージで、思いにふけながらタバコをふかす姿がたまらない。
コンビを組むのはウディ・ハレルソン。まさしく”静〟と”動〟といった感じで、2人の相性は良い。
独特の雰囲気で男を圧倒するキャシー・ベイツの存在感もさすがだ！
監督は”ファウンダー〟”ウォルト・ディズニーの約束〟のジョン・リー・ハンコック。
その時代の空気感を表現するのが上手い。
ボニーとクライドの描き方が絶妙で、観る者に2人のイメージを膨らませ、想像力を掻き立てる演出は自分好みといえる。
名優3人の味わい深い演技が染み込んだ作品。
特にケヴィン・コスナーが好きな方にはオススメできる1本です。
