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ザ・テキサス・レンジャーズ​のABEのレビュー・感想・評価

3.6
ボニー&クライドにはスポットライトを当てずに姿をほぼ映さず、彼らを追う二人の元テキサス・レンジャーの視点で描かれる。俺たちに明日はないでは刹那的な青春逃避行の色が強かったが、本作はより史実に近い形で描かれ、犯行の残虐性や新聞メディアの愚行、それに影響された民衆の姿も描かれている。俺たちに明日はないと事件のウィキペディア程度は事前に見ておくとより楽しめるかもしれない。

車のヘッドライトやランタンがLEDっぽかったり木箱が新しそうだったり、詰めの甘さが気になった。ケビン・コスナーの腹が出ているのは近作のイエローストーンでもそうなので知っていたが、それを隠そうとしない自然なありのままの姿勢は貫禄十分だ。ウディ・ハレルソンもいい味出してる。

ボニーを演じたのはEmily Brobstという、普段は少年少女のスタントダブルでいろんな映画で活躍されている人のようだ。身長が低いし台詞もないということで本作で起用されたのだろう。年齢の割に可愛らしい童顔。
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