人気キャラクター「すみっコぐらし」の映画化。隅っこでひっそりと暮らす「すみっコ」たちが、魔法の絵本の中に入り込み、そこで出会ったひよこ?の居場所を探して小さな大冒険に出る物語。
キャラクターそのものはあまり知らなかったのですが、とても優しくて共感できる物語でした。すみっコたちが、ひよこ?のために居場所を探すために奔走する様子が、とても可愛らしく優しい気持ちになれました。全編ナレーションのみで、キャラクターのセリフが無いこともよかったですね。メッセージを直接言葉で伝えず、キャラクターの行動や表情で伝える、ということが、物語として秀逸でした。
クライマックスと、そのエンディングに至るシーンがとても感動的。すみっコたちが、すみっコらしく、その優しさで全てを受け入れるというものが素敵でした。
社会のメインではなく、その隅っこで慎ましく生きる=上手に生きられない、というキャラクター像が、広く共感を受けて、優しく救われる作品でした。