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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコのBellのレビュー・感想・評価

5.0
サンエックスのキャラクター、「すみっコぐらし」の劇場版アニメ。

映画があるのは知ってて、気にはなっていたのですが、巷で何やら物凄い高評価で、益々気になって。

行きつけのシネコンでは上映が無かったので、違うシネコンまで足を運んでみてきました(∩´∀`)∩

物語は…というと。

「喫茶すみっコ」にやってきた、お馴染みのすみっコのメンバー。しろくま、ぺんぎん?、とんかつ、ねこ、とかげ。

彼らが、お店の地下室でとびだす絵本を見ていると、いきなり仕掛けが動き始め、気が付いたら絵本の世界の中に!?

こうして迷い込んだ絵本世界の中で、すみッコたちは、自分が誰だか分からない、「ひよこ?」 と出会うのでした。

迷子の「ひよこ?」を助ける為に、すみっコたちは「ひよこ?」 のお家を捜してあげることを決意!

しかし、その途端、またまた不思議な光に包まれてしまい、彼らは、絵本の中の別々の物語世界に飛ばされるのでした。

マッチ売りの少女、アラビアンナイト、あかずきんちゃん、桃太郎、人魚姫。それぞれの物語世界で主人公になったすみっコたちは!?・・・という展開。



皆様の評価とおり、もう、すっっっっごく良かったです!!

見に行って良かった(;v;)感涙



小さなお子様向けなのですが、大人にもグッと来ます。

いや、寧ろ、大人のほうが心に刺さるかな? 劇場では大人が泣いてたです。

映画が終わって、劇場を出る時、小さなお子様はゴキゲンさんだったのに対し、大人は鼻をグズグズ言わせて泣いていたのが印象的でした。

私も、ポロポロ泣いちゃいましたです。本当に、良いお話でした。

童話がモチーフのストーリーなので、映画を観ていて、「多分、こうなるだろうなぁ」と予想していた結末があり、終盤までは、その推理通りに物語が進み、「やっぱりなぁ」と思っていたのですよ。

そしたら、そしたら、まさかまさかの大ドンデン返し!!

良い意味で、予想を大きく裏切られた、衝撃の真相でした!!

そして、そこに明かされる真実と、すみっコたちの決断に、温かい涙が(;v;)



正体不明の「ひよこ?」が、一体、何者なのか?という謎があって。

その謎の真相が、衝撃なのですが・・・ネタバレになるので、ここでは黙っておきますね(^m^)

単純なお話なのに意外な結末で、ミステリ好きとしては、「やられた~!!」って感じで、更に好きです。



本当に小さいお子様向けで、井ノ原快彦さんと本条まなみさんのナレーションだけで進んでいきます。

すみっコたちは喋りません。

一応、彼らの会話は、ちょっとだけ文字で出てきますが、小さなお子様で、文字が読めなくても大丈夫!!

井ノ原さんと本条さんのナレーションだけでよく分かる作りになっていますし、映像も絵本のような優しいタッチなので、絵本の読み聞かせを聴いている感じでした。

小さなお子様も安心して鑑賞抱出来ますよ!



それでいて、所々、大人が見てニヤリとなるような、他の映画のパロディと思われるシーンもあったりで。

っていうか、私が単に『IT』脳なだけかもしれませんが・・・冒頭で、おばけが地下室の床の蓋をあけるシーン。

映画『IT』の一章の、有名な「あのシーン」味をめっちゃ感じたのですが!?(笑)

パロディだよね!!??



そして、すみっコたちも。

自分が何者か分からない、ぺんぎんである自信が無い、ぺんぎん?だったり、恐竜の生き残りなので、正体を隠し、とかげとして生きているとかげだったり。

お皿の上にあるのに、食べて貰えず残されてしまったとんかつや、えびフライのしっぽだっり。

しろくまなのに寒がりなしろくまや、極度の恥ずかしがり屋のねこ。

もしかしたら、子供以上に大人は、すみっコたちの誰かに共感したり、自分を重ねてしまう部分があるのではないかなぁと思いました。

意外と、自分の中にも、すみっコっているのですよね。

そこが、大きなヒットの所以なのかなぁと思ってみたり。



お子様向けではありますが、大人にも、とても面白い感動のストーリーでした。

ドンデン返しのある結末も良かったです。

そして、びっくりするくらい優しく温かい世界に癒されます。

鑑賞後は、自分も、すみっコたちのように、みんなに対して優しくありたいなぁと思うようになる・・・そんな素敵な映画でした。
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