同名のホラー映画のリメイク。
キャラクターはほぼ同じではあるものの、設定は似て非なるもの。
オリジナルが殺人鬼の霊が憑依した人形だったのに対して、本作はAIの暴走。
『ミーガン』の方が近いんじゃないでしょうか。
主人公アンディと友だちになろうとして、殺人まで犯してしまうチャッキーは、グロテスクで親父顔だけど、一方的に悪くばかりも言えません。
それよりも返品された商品をパクってきちゃう母ちゃんのほうが、よっぽど問題あるんじゃないでしょうか。
というわけで、チャッキーのために恐怖に陥れられるこの母子に対しては、あまり共感や同情ができませんでした。
自業自得じゃないのって。
ホラーだから当たりう前だけど、展開もあんまり爽快感のあるものではありませんでした。
母親のモラハラ彼氏が殺されるのはいいけど、アンディに優しくしてくれたおばちゃんを殺すに至っては、おい、アンディもっと早く何とかしろよと腹が立ってきました。
主人公の聴覚障害や、物語の核心であるベトナムでのおもちゃ工場のエピソードなど、全般に納得できない展開が多く、いささか不愉快な作品でした。