たた

チャイルド・プレイのたたのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)
3.9
観る前に、フォロワーさんに聞いたところ、チャッキー(バディ人形)の顔に初見で「ひー!(゜ロ゜;ノ)ノ」ってなりますとのこと。
なりましたわー確かに…子供の人形がケツアゴって(゜ロ゜)

これは不気味の谷というやつだろーか。

あんなキャラデザインで商品化しようと思うか普通。で、それがヒットするか普通。

販売イベントでマリオみたいなおっさんスタッフが、バディの着ぐるみヘッドを被るところ、あれ絶対笑いどころ…実際吹き出しちゃったのに周りは誰も笑ってなかったな…

さて。
観ると決めたものの、事前情報を知った時点では、少々見下しておったのが正直なところです。
初代のストーリーをなぞったリメイクじゃなくて、リブート?リビルド?とのことで、
別物映画にするならなぜチャッキーを使うのか、チャッキーの知名度を利用しなきゃ話題にも上らないほどのD級ホラーなのかな、とか。

結論としては…
とても怖かったです(((((((・・;)!
ホラー映画として十分見ごたえのあるこわ楽しいものでした!

AIの暴走、機械やコンピュータの反乱、が引き起こす惨劇っていう大まかなプロットは、全然目新しいものじゃないんだろうけども。
今の時代、現実に起こってもおかしくないなって思えるし、
やっぱりチャッキーのキャラに尽きる。

オリジナル版の凶悪さとは正反対の、あまりにも純粋で素直で、親愛に満ちたチャッキーの言動は、
人間の子供が狂ったとしてもこういう印象にはならないだろうなっていう、人工物ならではの無機質さが、無邪気さも一緒に滲み出ていて。
怖いけど、アンディを想ってのことだと思うと切なくもなります。

子供目線でストーリーが展開されるからかなー、
AIに自我は芽生えるか、という哲学的な疑問は割りとスルーされていて、それで良かったなと思う。
そこに説得力のある理由付けをしようとしたら、テンポ悪くなるし話も複雑になったと思う。

面白かっただけに、やっぱり最初の疑問に戻りました。
なんでチャイルドプレイのリブートとして製作したんだろう?
初代の設定はほぼ使ってないのに。
新しいホラーアイコンになり得るくらい、バディ人形のキャラは立ってるから、普通にオリジナル映画にすれば良かったんじゃないかなあ。
たた

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