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フリーソロのCinemanのレビュー・感想・評価

フリーソロ(2018年製作の映画)
5.0
『フリーソロ』
エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリイ、ジミー・チン監督
2018年 アメリカ
鑑賞日:2024年4月19日 Amazon Prime Video

【この作品の概要】
当時31歳だったフリーソロ界のスーパースター、アレックス・オノルドが2017年6月にカリフォルニアのヨセミテ公園にある頂上まで975メートルある世界一大きな一枚岩の花崗岩に命綱などの安全装備を一切つけず自分の手と足だけで登るフリークライミングで挑戦したドキュメンタリーだ。
世界一高い電波塔としてギネスブックに登録されている東京スカイツリーが634メートルなのでこのクライミングがどれほど途方もない挑戦だったかがお分かりいただけるだろう。
2016年から一年以上かけたアレックスの訓練と試行錯誤を約80間にわたって丹念に淡々と記録している。
そして2017年6月3日の明け方、
アレックスはたった一人で静かに岸壁を登り始め3時間56分かけ両手両足の指先に全神経を集中させて頂上に登りつめた。
何の特撮もCGやギミックも使わず岸壁に設置した固定カメラ、空中からのドローンカメラ、実際にロープを装着して岸壁を登ったクルーの手持ちカメラにより撮影され編集された20分間にわたる臨場感に溢れ静かで美しく圧倒的な映像には絶句するしかない!
この20分だけで充分☆☆☆☆☆に値する作品だ。
自分たちがじゃましてアレックスの集中力が途切れて失敗して死んでしまうシーンを撮影することになるかもしれないという撮影クルーの葛藤はどれだけ深かったろう・・・。

【Trivia & Topics】
✥受賞歴。
◯トロント国際映画祭。
・ドキュメンタリー部門観客賞

◯クリティクス・チョイス・トキュメンタリー・アワード。
・スポーツ・ドキュメンタリー賞
・リビング・サブジェクト賞(アレックス・オノルド)
・イノベーティヴ・ドキュメンタリー賞
・撮影賞(ジミー・チン、クレア・ポプキン、マイキー・シェーファー)

◯ナショナル・ボード・オブ・レビュー。
・トップ5ドキュメンタリー

◯シネマ・アイ・オナーズ。
・観客賞
・撮影賞(ジミー・チン、クレア・ポプキン、マイキー・シェーファー)
・プロダクション賞

◯英国アカデミー賞。
・ドキュメンタリー賞

◯アカデミー賞。
・長編ドキュメンタリー映画賞(エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ、ジミー・チン、エヴァン・ヘイズ、シャノン・ディル)

【5 star rating】
☆☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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