バロウズ

フリーソロのバロウズのレビュー・感想・評価

フリーソロ(2018年製作の映画)
4.6
命綱無しのロッククライミング(フリーソロ)に命を懸けるアドレナリンジャンキーな主人公に密着したドキュメンタリー映画。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作。

主人公のクライマー、アレックスオノルドがヨセミテ国立公園のエルキャピタンの900mを越える絶壁に命綱無しで挑むという話。
アレックスのストイックな生き様や、ガールフレンドや友人のインタビューも交えて話が進むが、なんといっても終盤のクライミングシーンは手に汗握る。
ヨセミテ国立公園の雄大な大自然もさることながら、クライマックスは「これどうやって撮ったんだ?」と驚くようなカメラワーク。
一歩間違えれば即死、そんな中アレックスが命懸けのクライミングをしていく様子をカメラが淡々と映していく。
アレックスだけでなくスタッフも命懸け。まさに奇跡のような作品といっていいかもしれない。
ラストは何故だかわからないけど涙が溢れ出てきた。
こういう映画みると無性に旅とか冒険をしたくなるんだけど、結局「俺には無理だ…」で終わるんですよね。凡人には真似できない領域の人です。

中盤、主人公が脳のMRI検査を受けるシーンがありますが、彼の脳は強い刺激にしか反応しないんだとか。こういう無謀な事に挑む人ってやっぱり恐怖心とか感じにくく脳ができてるんだろうか、とそう言った意味でも興味深い作品でした。
バロウズ

バロウズ