転がるビー玉のmomoのネタバレレビュー・内容・結末

すごく良かった。若い子達のリアルな葛藤が描かれていた。めっちゃ共感した。
瑞穂は強ぶってるところが見えると守ってあげたくなる。男でしか価値を見出せなくなっていた瑞穂、アクセサリーやタバコに心の不安定さが見えた。最後ぎゅーってした時のあの涙ですごい変わった気がしたな。エリカは、笑顔が痛々しく見えてしまう。けど、その笑顔に救われる人もいて、むしろ自分もその笑顔で強くなれているのかもしれない。愛に関しては、辞める勇気もなかったと言うセリフがすごく印象的。たくさん努力しても報われない、当時一緒に夢に向かっていたけどいつの間にか遠い存在になってしまったトト。人と比べる必要なんかないんだし愛は愛で魅力があるのに、その魅力を自分で潰してしまう。あ、あと元カレから「つまんないんだよね、カメラの前の愛って作るじゃん？」ってやつ。あれぐさりと来たな。ありのままがどんなに魅力的かもっと優しい言葉で伝えてよ。この世界で頑張って今を生きる若者たちに共感しながらも、もっと幸せになってほしいーーと思いながらこの映画を見ていました。あーーなんかわからないこの気持ち。感動したとか泣けたとかそんなんじゃなくて、知らずのうちに頑張ってしまっていたこと、それを誰にもぶちまけられずに抱え込んでしまっていたこと、それがバーーーと出てきた。今私には彼女たちのようなハグするだけで気持ちがスーーっとなるような落ち着く存在の人はいない。そんな現実も受け止めながら映画のじんわりした余韻に浸っています。素敵な物語をありがとうございます。