かおる

SKIN 短編のかおるのネタバレレビュー・内容・結末

SKIN 短編(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ずばりSKIN=肌の色。


悲しすぎる。
約20分ですごく重い気持ちになりました。感情が洪水起こしてる。最後まで観ると、ずっと結末に繋がる要素が散りばめられていたのがわかります。

子供に銃を触らせたり肌の色で人を差別したり、この白人の父親自身の行いの結果でしかない。父親のやることなすこと、何か嫌なことが起こる予感しかしなかったし、息子も将来同じような人になると思った。でもこんなことになってしまった息子は、大きくなったら何を考える?黒人を恨む?こんなことを繰り返してはいけないと考える?
そこまでは描かれないけれど、父親を射殺したことは彼の人生に暗い影を落とす。絶対に。

たまたまスーパーで目が合った子供におもちゃを見せてあげた黒人の父親。それだけのことであんな目に遭うなんて。
その報復が白人を「黒く」すること。
何とか家に帰ってきたら、銃で息子に射殺される。怪しい人だったというだけではなく「黒かった」からというのもあるんだろうな。
黒人の父親が白人の手によって痛めつけられるのを目の前で見ていた息子は、その仇を連れ去る車の中から、追いかけてくる白人の息子を見て何を思っただろう。

白人を黒く塗り潰すという報復、先に黒人を白く塗り潰されてるんですね。
最初泡だらけのビールでもぶっかけてるのかなと思ってたんですが、黒くされたということは白い液体?と疑問でした。
おれさまさん(@oresama)のレビューに「ミルク」と書かれているのを見て、ああそういうこと…と納得しました。酷いな…


差別という行為はマイナスしか生まないな。
かおる

かおる