海ブタ

SKIN 短編の海ブタのレビュー・感想・評価

SKIN 短編(2018年製作の映画)
3.6
ナチ崩壊後の人種差別の連鎖。

人種差別をダイレクトに表現。
コロナ禍でBlack lives matter が動いてから3年ほど経ち、日本で黒人差別が問題に上がることは減ったように感じる。そんな今だからこそ、知っておきたい。覚えて、考えておきたい問題。これを歴史として話せる時代は来るのか。
本作公開から5年。何か変わったか。

子育てについて。
私には子どもを育てる責任が備わってない。
日本の現代家庭では、母親の権力が圧倒的。だが、トロイくんは作品通して、母親の言うことを全く聞いていない。
蛇を触るなと母親が注意しても、空返事。
やっと父親が「お母さんの言うことを聞け」と注意してやっとやめていた。
スーパーでも、ラストでも同様だ。

現代ネオナチ(家父長制ぽい)が一体どれぐらいいるのかわからないが、自分の目が正しいと決めつけず俯瞰して自分の言動行動を振り返りたい。

そして何より、暴力で解決する人間は人間じゃない。この発言がある種、差別でもある。が、せめてもの哀れみであり、言葉の暴力として訴えたい。
海ブタ

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