桃子

ハリー・ポッターと魔法の歴史の桃子のレビュー・感想・評価

3.5
「夢中でした」

19年前、病気を治すために手術を受けたことがある。1週間ほど入院した折に、父が見舞いに来てくれて「面白いから読んでごらん」と本を1冊渡してくれた。それが「ハリー・ポッターと賢者の石」だった。当時とても話題になっていたのは知っていたのだけれど、なぜか読む気にならず手を出していなかった。入院生活は退屈である。読書ができるとなるとありがたくて、早速読み始めたら、面白いのなんの。あっという間に「ハリー・ポッターオタク」になってしまった。
自分のHPを立ち上げ、アメリカからハリポタグッズを取り寄せた。続編が出ると本屋に飛んで行き、日本語版を読んでしまうと続きが気になり、英語版が先に出るのでそれを買って辞書を引く時間も惜しくて英語で読破した(細かい単語はわからなくても、ストーリーはわかるものである)。
そんなこんなで夢中になったハリポタも、とうとう本編は終了してしまい、今はスピンオフに移行した。「死の秘宝」を読み終わり、映画も見終わった時に感じた寂しさが今でも後を引いている。
ドキュメンタリーでもいいから見たいと思った。なにより原作者のローリングさんが登場する。それだけでも大満足だった。他にハリポタの映画に出演していた俳優さんたちが何人か出てくるのだけれど、誰が誰の役をしていたのかすぐに結びつかなかった。夢中になっていたころからだいぶ時が経ってしまったのを感じる。
ハリポタの世界が大好きな人、ローリングさんの大ファンなら見る価値があると思うけれど、そうでない人は時間の無駄かも。
桃子

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