東京国際映画祭学生応援団

五億円のじんせいの東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

五億円のじんせい(2019年製作の映画)
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🎬JAPAN NOW🎬
🇯🇵『五億円のじんせい』
〈ちょっとだけ、僕の話を聞いてもらえませんか〉
(あらすじ)
幼い頃五億円の募金で命を救われた17歳の少年・望来。莫大な金額の募金に参加してくれた世界中の人に対して感謝の気持ちを持ち続け、世界中の人たちの期待に応える人生を強いられた。そんな生活から抜け出すために、募った金額五億円と同じ額を稼ぐ事に決めた。自分を救ったお金と人生に向き合うひと夏の物語。

(感想)
五億円という莫大な金額を世界中から募ったことにより命が助かった、という事実は変えられない。命が救われ、主人公の未来が切り開かれたが、その事実によって歩むべきレールがしっかりと決められてしまった。このことがある意味救われた人間を苦しめているんだな、と思いました。旅に出て、五億円を稼ぐ事に夢中になる事によって、生きている実感や喜び、人の温かさを体感していく主人公に感動しました。
「優しい人と優しくない人がいるわけではない。優しくしたい人と優しくしたくない人がいるんだ。お前は優しくされて生きていくタイプの人間だ。」なんだか、深い台詞です。

鑑賞者:かき