鍋レモン

五億円のじんせいの鍋レモンのレビュー・感想・評価

五億円のじんせい(2019年製作の映画)
3.4
⚪概要とあらすじ
GYAOとアミューズによる合同オーディション企画「NEW CINEMA PROJECT」の第1回グランプリ作品を映画化した青春ドラマ。

小さいころに心臓を患った高月望来(望月歩)は、募金で集まった5億円で手術を受け、その後健康に成長したが、周囲から期待され、メディアにさらされるなど窮屈な青春を送っていた。ある日、SNSで自殺すると言ったところ、「死ぬなら、5億円返してから死ね」というメッセージが届く。望来は5億円を返して自由になろうと、夏休みに家を飛び出す...。

⚪感想
「僕の人生は最初から難易度が高すぎた」

なんというかこういう視点に立ったことがなかったから新鮮だった。募金で集まったお金で手術をして助かった命って多くあると思うけど、その後ってあんまり知らないし、その人自身が成長して抱えるものが大きすぎると思った。
自分の5億円で助けてもらった命、これから過ごす人生がそれに見合ってるかってどうしても考えてしまうだろうし辛い。人生ハードモードすぎる。

登場人物たちに共感できたり、勉強になるセリフが多かった。
高校生の女の子がわかりみが深い。自分が親にかけてもらったお金の分程の価値のある人生を送ってきたかたまに分からなくなって手放したいって思うもん。そんな勇気はないけど。

主人公の望来は純粋で頑張り屋で素敵で誰もが優しくしてあげたいって思える人だから、周りに素敵な人がいっぱい集まってきたのかなって思う。ちょっと憧れちゃう。

旅行じゃなくて旅っていいな。私も勇気とチャレンジ精神があれば...。
望来は旅で結構辛い体験もしたけれどいい経験で多くの得るものがあっただろうなと。

ワンピースはめちゃくちゃ共感。私の父親もワンピースの最終巻が出る前に死んだら墓に置いといてくれって言ってたし。

リアリティには欠けるけど色々学べて考えさせられる映画だった。



⚪以下ネタバレ



5億円は働いた分と宝くじで当てた分とお母さんが入れといてくれた5000円。宝くじはちょっと現実味がなく感じるけれど、そこまでの展開や伏線がすごく良かった。おじさんが死んでしまっていたのは残念。でもその別れの中にも学びや得るものがあったのかもしれない。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

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