【銀河鉄道の夜】
なるほど。これは考えたことなかった。
5億円の価値を持って救われた人間のその後って…
確かに主人公のように5億円のプレッシャーがかかって生きることを投げ出したくなる人がいるのかもしれない。
善意の5億円によって心臓移植され生き延びた「ミライ」は高校の夏休み死ぬことを決意する。ところがSNSから「5億円稼いでから死ね」というメッセージが届く。
家を飛び出した彼のロードムービーであり成長譚。
結局「お金を稼ぐ」ためには社会とつながらなければならず、そうすると「人」とか変わらなければならない。
ホームレスのおじさん、添い寝屋さん、何でも屋、詐欺グループ…社会の光と影の部分に触れながら彼なりの成長を遂げていく。
「優しい、優しくないじゃなく優しくしてあげたくなる人間かどうか」という視点は斬新だったし、実は自分の人生を振り返っても「ミライ」くんと同じ「優しくしてあげたくなる人間」の側だと思うくらい人間関係に悩んだことがない。
社会の厳しさが描かれている一方で、危険な時に助けが入ったり、絶対起こり得ないことが起こるため少し現実からはかけ離れている。その辺りのリアリティがない点を許せるかどうかは重要な分岐点にはなりそう。
良い映画をみた!爽やかな気分になれる!
※あと望月くんの滑舌と喋り方がものすごく丁寧で非常に聞きやすい。素晴らしい👏
2020.5.4