美しく、儚く、繊細な作品。
大好きなロードオブザリングの原作指輪物語の作者であるロナルドトールキン(J・R・R・トールキン)の伝記映画。
初めて指輪物語を読んだ時の衝撃と感動を思い出しました。
彼の描く美しい挿絵や書かれている彼自身が様々な言語から影響を受けて創造した言語(ロードオブザリングでエルフの話している言葉など)がどのようにして生まれたものなのか、彼の半生を通して知ることが出来ました。
木々の美しさや日常、仲間との時間、恋などどれをとってもとても美しく描かれていてそういう美しい日々と対極にある死や戦争がいかに残酷で恐ろしいものであるかを映像としてもとても効果的に表している。
そしてロードオブザリングの作中のフロドの胸に受けた傷や戦いによって傷ついた心、旅が終わったあとも元の生活にはもう戻れないというフロドのセリフはきっとトールキンの戦争を経験した実体験によって生まれたのではないかと想像してしまう。
ホビットのそれぞれの個性はおそらく彼の友人たちを表したものであり彼にとってホビットの〝4人〟というのは特別な意味があったのだろうな…