sayana

スキャンダルのsayanaのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.4
最後まで本人に罪の意識がないのが致命的だし、そこに会社(しかも全米最大のテレビ局)も沈黙を貫いていたら、個人で女性だったら無謀なのは当然。グレッチェンのように賢い戦い方をしないと決して報われることはない気がする。
たとえ戦いに勝てたとしても、女性たちの苦しみは消えない。メーガンは「やったことへの後悔と、なぜもっと早くにやらなかったという後悔」をしてるし、ケイラのように自問自答し続ける人も大勢いる。性被害を受けたことを告発して、清々した女性なんているはずがない。そこにも焦点を当てていたのが良かった。
自分だけでなく他の女性も同じ目に遭うことを身を持って実感しない限り、悪しき伝統は続いていってしまうんことを再確認できた。
邦題を『スキャンダル』で済ませて欲しくなかった…。
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