たーぼーん

スキャンダルのたーぼーんのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
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セクハラ大スキャンダルを起こすマードックの手下が失脚するが、不正義の権化ルパート・マードックが現場復帰し、トランプが大統領選を勝ち抜くという全てが無事決着と言い切れない苦味がこの作品を制作する上での宿命である。
しかも逆襲を果たした女性達はセクハラ問題以外では例えば銃規制には反対だったりするであろうし、この作品の持つ複雑性は最早軽いギャグである。
しかし部下の人格を踏みにじる様な卑劣な者が追い詰められる過程は観ていて熱くなれるし、この作品はボタンのかけ違いというかある種のミスリードがおきない為に、細やかで慎重に順序だてられている感じがとてもすると僕は思う。「1917」「ジョジョラビット」「リチャード・ジュエル」あたりよりも信頼出来るし、実際面白い。