このレビューはネタバレを含みます
学校に居場所がない者と、町に居場所のない者が関わることで始まるこの話。自分が見てきた映画の中でもこの作品は、メイン級の人がほとんど喋らないという珍しいものだった。しかし、喋らなくても感情の起伏をしっかり表現できているところがやはりすごい。岡山天音が演技派なのは知っていたが、小野莉奈がここまで深い表情ができたことは知らなかった。
全体的に喜怒哀楽の「哀」が強い映画だったが、とても上映時間が短かかったことから、だらだらとしたベタな表現ではなく、まとまった「哀」が表現されていた。