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夢幻紳士・人形地獄のawasakanaのレビュー・感想・評価

夢幻紳士・人形地獄(2018年製作の映画)
3.5
高橋葉介のキャリアの初期から誌面を変えながら続けている、昭和初期を舞台にした幻想奇譚。その中でも特に人気のある怪奇編の人形地獄(内容的にはマンガ少年版の続編だが)の映画化。
最初の怪奇編(メディウム連載)のエピソードを作中に上手く組み入れており、ファンならニヤリとする演出があり楽しい。
主人公の魔美也を演じる方がオジサンの為、ファンが鑑賞した場合冒頭から中々入り込めず違和感が付き纏う。
だが不思議なもので、劇団出身と思われるキャストの方々の熱演(声がはっきり大きくて聞き取り易い!)を観ていると作品世界に入り込んで、魔美也に見えてくるから不思議だ。
昭和初期の雰囲気を少ない場面数で上手く表していると感じたし、原作通りの結末で、ヨウスケ作品に度々現れる女性の恐ろしさが解る内容だった。
ファン以外にも、日本の幻想的な作品が好きな方にもオススメ。
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