弁天小僧とお嬢吉三の雷蔵さんしか知らない雷蔵初心者なので、本作の主人公はめちゃくちゃ渋いなぁ〜と思った。
さぞご年齢が上がってからの作品なのでしょう…と思って年代を見たら、なんと1960年の映画!弁天小僧やお嬢吉三とほぼ同年代の作品だった…。全っ然雰囲気違うし、演技はめちゃくちゃ渋いし、これで29歳なんだ…すごいなぁ…。
37歳で早世された俳優さんだけれど、若いうちから、こんなにも成熟したような達観したような演技や表情をされる方だったんだなぁ、としんみりしてしまった。
ヒロインの中村玉緒が可愛い&綺麗。
壬生浪士組(後の新撰組)が出てきたり、近藤土方芹沢が出てきたりと、主人公の机竜之介と、馴染みのある歴史上の人物が絡んでいて面白かった。
「大菩薩峠」シリーズの序盤のお話なので、続きが気になる終わり方。
余談だけど、美空ひばりの「ロカビリー剣法」って曲に「机竜之介音無の構え〜♪」って歌詞があって、「誰のことだろう??」って思ってたのだが、この人のことだったのか!と、長年の謎が解けた。