化粧もゴリゴリ、照明もバキバキ、セットもゴテゴテ、だが、それがいい。
本作は若干オカルト要素も入っているためか、殺陣のシーンのスモークと白い照明の使い方が特に印象的でした。シネスコの広い画面にも関わらず、全く隙のない構図も素晴らしいのですが、今回改めて大映時代劇の照明の上手さを思い知りました。
森の中での白い照明が、市川雷蔵のゴリゴリのメイクによくあっていたので、人を斬り倒していくごとに積まれていく業の感じがよく出ていました。
それなだけに、最後の決闘の尻切れトンボ感は拭えません。シリーズモノだからしょうがないですが...