オーストリアの前衛映像作家ペーター・チャーカスキー。もう1本。
『Outer Space(1999)』同様、1981年のホラー『エンティティ 霊体(The Entity)』のフッテージを使ったシュールレアリズムな白黒作品。
1923年の『La retour á la raison(理性に帰る)』で、レイヨグラフ/rayograph(カメラを用いず、印画紙の上に直接物を置き感光させイメージを生成する技法)を生み出したマン・レイへのオマージュとして同技法が使われているようです。
『エンティティ』の霊体の世界に引きずり込まれるような、不気味な世界です。