Qちゃん

Dream Work(原題)のQちゃんのレビュー・感想・評価

Dream Work(原題)(2001年製作の映画)
2.6
女の人が見た悪夢を前衛的に描いた11分弱の短編。

後半多いセクシャルなイメージは、ダダイズム的表現じゃなくて結構直球で入れてくるから、セクシーなニュアンスよりもただ下品な雰囲気が出てて微妙。と思ってたら、他の方のレビューで初めて、「エンティティー 霊体」のフッテージを使っての作品だったと気づいた。ああなるほどね。

作った本人も最後にマンレイへのリスペクトオマージュであることに触れてるけど、他にも明らかにマヤデレンとかクエイ兄弟とかディヴィッドリンチとかの表現がそこかしこに詰め込まれていて、正直既視感が拭えない。

かつ、わざと昔風に粗く仕上げたフィルムのざらつき具合に色んなイメージを重ねまくるせいで、むちゃくちゃ見づらい。見せ方がとっ散らかりすぎてて入り込むこともできず、11分弱しかないのに5分程度で一回飽きた。時計を確認しつつ続きを見る。

私もそっち系の作品好きだから作ってみたい気持ちは分かるものの、こんな過去の傑作作品の模倣したような亜流的なもの作るんじゃなくて、手法は活かしつつ現代だからこそできる新しい作品作ればいいのに、と思ってしまう次第。
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