【中野良太監督が描く、家族の形に、いつも笑ったり泣いたりしてしまうのです】
家族全員を巻き込んで、家族がなりたかったもの・・・消防士やレーサーなどをテーマにコスプレした家族写真。そんなユニークすぎる家族写真がなんと、賞を受賞！それをきっかけに全国各地から家族写真を撮ってほしいと依頼されるように。写真家としてようやく軌道に乗り始めた矢先に、東日本大震災が起こります。実話をもとにしたオリジナルストーリーです。
まず、浅田家の皆さんが憧れちゃうほど素敵。定職につかずパチンコばかりしている息子に対して「なりたいものになれるといいね」と声をかける父親。家族写真を撮りたいんだとお願いしたときに、文句を言いながらも協力してくれるお兄さん。一家の主であるお母さん。ちょっと変わった家族といえばそれまでですが、じゃあ一体普通とはなんだろう？なんて考えてしまいました。家族みんなで消防士のコスプレをして、家族写真をとるのは、ユニークで、楽しくて、これが当たり前になったら、世の中は最高に平和なのに！と思うのです。
家族って色々あるじゃないですか。
いい時も悪い時もある。好きな時も嫌いな時もある。だけど、いつもちゃんと、見守ることができる。そうなれたらいいなぁと思いました。みんな、ちょっとダメな、雅史のことを、信じて、見守る。彼なら大丈夫、と。
人の暖かさに触れる映画でした。後半の東日本大震災が起きてからの浅田さんは、「家族」ともっと向き合い始めます。家族とは何か。家族写真とはどんなものか。家族に苦い思い出がある人も、暖かい思い出がある人も、自分にとっての家族とは何かを考えるきっかけになる映画なのでは？と思います。
