シャッターで切り取るその記憶。
中野量太監督、二宮和也主演の本作。
素直に良い映画だった。
俳優二宮和也の良さが存分に描かれており、脇を固める名優、名子役たちも相まってすんなり感情移入できた。
前半部では二宮演じる政志がカメラマンになるまで、
後半部では東日本大震災による被災地支援を中心とした話を描く。
写真は写るその風景だけでなく、シャッターを切る前後の時間、記憶をも写すということを私たちに伝えてくれる。
被写体を理解した上で撮る写真とそうではない写真で温度が違うというのはそういうことだろう。
私も昨年購入したばかりのカメラで政志のような人を感動させられるような写真を撮れたらいいなと思う。