鹿shika

浅田家!の鹿shikaのレビュー・感想・評価

浅田家!(2020年製作の映画)
3.7
幼い頃から写真を撮ることが大好きで、写真家として活動する主人公。そんな中、東日本大震災が発生する。ボランティアとして被災地に向かうが、そこで泥だらけになったアルバムから、写真を一枚一枚洗う青年と出会う、、

全く前情報無しで見たから、まさか3.11の話で、まさか実話だとも思わなかった。
これは素敵な映画だなあ。思いがけずいい映画に出会えて良かったよ〜
最初は家族や友達の写真を撮ることにハマり、幼い頃から周りの人間を巻き込み、しっかりと迷惑をかけて生きてきた。うる覚えだが、こんな感じの長男のナレーションから始まる。

売れてからも、実家にはあまり戻らなかったり、また周りを振り回す
東日本大震災が発生してから、ボランティアとして行くが、ここでも父親が病気になっているのに、ボランティア活動を優先させる。
彼は幼い頃から、ずーっと周りの人間を振り回す人なのだ。

だからこそ、この浅田家の皆さんの懐の大きさが素晴らしい。
「あなたを必要としてる人がたくさんいるんでしょう」ということを言える家族の形が素晴らし過ぎる。

そして写真を洗う行為だが、
人命救助や支援物資の調達などが第一と考えると、
自分がしている事は、果たして本当に必要とされる事なのだろうか?という不安も出てくる。
しかしこのボランティアがあって、
遺された、辛い現実を生きなければならない人達にとって、生きる糧となったのは確かだ。

人生に無駄なことなんてないよな!
自分のやっている事は、他人の生きる糧になっていたりするという優しい映画だったな。
良い映画だ。うんうん。
鹿shika

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