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浅田家!のsekaiseのネタバレレビュー・内容・結末

浅田家!(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

息子が両腕に刺青を入れても「長袖みたいに見えるな」と天然なのか度量が広いか分からない父。息子たちのやりたい事を応援する温かい母。口では面倒くさがるが誰よりも家族の幸せを願っている兄。
どこにでもある浅田家ではなく慈愛のこもった理想的な家族だ。

また若奈も魅力溢れるキャラクターで小学生からずっと政志の味方で上京しても個展を用意したり写真集を何冊も買ったりと、普通に好きになった。

前半は写真集、後半は震災をテーマに進むが転調も分かりやすく1人1人に感情移入もできる。辛い悲劇があったからこそ、過去を振り返り前を見る。そして再出発に向けて誰もが自分を励ましている。

人が失った物を補えるのはきっと記憶で
その記憶を留めておけるのは写真。
思い出を残すだけではなく
今を生きる力にもなるんだと。


見終わって久しぶりにカメラを出したし
家族に恩返しをしたくなった。
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