あき

浅田家!のあきのレビュー・感想・評価

浅田家!(2020年製作の映画)
4.5
”湯を沸かすほどの熱い愛”(2016)や”長いお別れ”(2019)など”家族”を描かせたら今の日本でこの人の右に出る者はいないと思われる中野量太監督の最新作には今回も見事に崩れ落とされた。
前半はクスクスと大笑いの連続、でも中盤から涙がどうにも止まらなくなってしまって、
よく、”号泣したわ〜”って言ってもせいぜい涙が溢れ出るくらいなのに、この映画は、ハンカチが涙を拭うためよりどうしても漏れ出てしまう嗚咽の声を抑えるために必要だったほどで、もうヤバいくらいささりまくって涙で顔をぐちゃぐちゃになりながら最後はしっかり笑わされて終わるという、なんともズルい映画だった。
それこそよくまぁ自分にこんだけ涙が出るもんだと思うくらい泣けて涙で心の澱がすっかり洗い流される映画で、時間があれば公開中なら何度でも観に行きたいぐらい。おすすめ。
あき

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